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2008/03/31

MIT発の太陽電池ベンチャー企業、火力発電の発電コスト以下を目指す


http://www.eetimes.jp/contents/200803/32725_1_20080331162753.cfm 

米Massachusetts Institute of Technology(MIT)で教授を務めるEly Sachs氏は、「1366 Technologies」という名の新興企業をマサチューセッツ州レキシントンに立ち上げる計画を発表した。製造する太陽電池は、Si(シリコン)系太陽電池の改良タイプで、発電コストは石炭を使った火力発電のそれを下回るとする。 1366 Technologiesという社名は、地表に届いた太陽エネルギ量が366W/m2であることに由来している。同社は、米North Bridge Venture Partners社と米Polaris Venture Partners社から出資を受け、1回目の投資ラウンドで1240万米ドルの資金を調達した。同社で創設者兼CTO(最高技術責任者)を務めるSachs氏は、「画期的なSi太陽電池セル・アーキテクチャを開発し、製造工程の改良するすることで、発電コストが石炭を使った火力発電と同程度の多結晶Si太陽電池の実現を目指す」という。
 現在同社は、太陽電池を製造する試作工場を建設するために、レキシントンに土地を確保したところだという。この工場に、低コストの製造方法を適用する予定である。MITで開発された太陽電池セルのアーキテクチャは、従来のセルと比較すると、表面に設けたテクスチャの形状と、電極の形成方法に違いがあるという。こうした改良を施すことで、製造コストを削減できるだけでなく、変換効率を15~19%に高められるとする。
 1366 Technologies社は、化石燃料を使った火力発電から太陽光発電への移行を迅速に進めるため、開発した技術を太陽電池メーカーや政府機関に対してライセンス供与する意向を示している。さらに、世界各地に生産規模が100MW/年の太陽電池工場を建設する計画も明らかにした。 Sachs氏は発表の中で、「太陽電池に関する研究は十分に進んだ。原料は豊富にある。そして実用化にも成功している。今後の課題は、製造工程を改良し、量産規模を拡大することにある。この課題を解決することこそが当社設立の目的だ」と述べた。North Bridge Venture Partners社でゼネラル・パートナーを務め、1366 Technologies社の取締役会にチェアマンとして名を連ねるCarmichael Roberts氏は「試作工場での生産に成功すれば、世界各国の政府やエネルギ関連省庁に協力を要請し、工場を建設したい」と話す。 創設者のSachs氏は、「ストリング・リボン」と呼ぶSiウエハー製造技術の開発者である。この技術はすでに米Evergreen Solar社によって実用化されている。同氏は、起業を機にMITを休職する。同社での開発は、MITにおいて行われ、さらに認可を受けた研究をベースに進められる。社長には、共同創設者兼出資者であるFrank van Mierlo氏が就任する。
米1366 Technologies社 http://1366tech.com/

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