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2011/04/19

【続報】太陽光発電,風力発電,蓄電池を自律制御,福岡スマートハウスコンソーシアムが成果を披露

2011/03/19 18:30狩集 浩志=日経エレクトロニクス
図2 電源制御システムと2種類の蓄電システムを19インチのラックに搭載
福岡スマートハウスコンソーシアムは2011年3月17~18日に,福岡市で実証試験中のスマートハウスの内覧会を開催した(関連記事,図1)。同コンソーシアムは,福岡市東区にある福岡アイランドシティ内にある2階建ての戸建て住宅でスマートハウスの実証試験を実施している。住宅には,発電用にホンダソルテック製の1kWの太陽電池とゼファー製の1kWの小型風力発電機を設置している。蓄電システムとしては,ベイサン製の 1kWhのLiイオン2次電池モジュール(電圧48V)と,デンソー製の2kWhのLiイオン2次電池モジュール(電圧288V)を用いた。内覧会では,19インチのラックに2種類の蓄電システムと,アバール長崎製の電源制御システムをすべて搭載していた(図2)。電源制御システムは,系統電源と双方向で接続する系統連系インバータ,家電製品へ電力を供給するインバータ,太陽光発電向けのDC-DCコンバータ,風力発電向けのDC-DCコンバータ,蓄電池と双方向で電力をやり取りできる2個のDC-DCコンバータ(バッテリー・チャージャ)で構成されている。インバータやコンバータといったそれぞれの電源システムは,直流380Vのバスで連係させている。これによって,各電源システムは電圧値を設定するだけで,DCバス間の電圧の高低で自律的に電力を制御することができる。デモンストレーションでは,系統電源からの電力を一定にしたり,太陽光発電を停止して系統電源と蓄電システムから電力を供給したりするなど,さまざまな状況を見せていた(図3)。今回のシステムが実用化されれば,東京電力が現在実施しているような計画停電をせずに,系統電源から住宅への電力量を一定の割合で供給する総量規制を実現することが可能になる。このほか,スマートハウスにはデンソーが電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車向けのAC200Vの充電器を設置した(図4)。今後,電源制御システムのDC380Vの電力をAC200Vに変換してEVなどに供給する予定である。これによって,再生可能エネルギーをそのまま,もしくは余剰電力を蓄電システムに蓄えてからEVを充電できる。今回の内覧会では,EVの替わりに300W程度の負荷の家電に対する電源制御を披露した。ここでは,電源制御システムのDC380Vの電力をAC200Vに変換し,それをトランスで100Vに電圧変換して家電に供給していた(図5)。

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