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2008/08/27

ソーラー無人機、連続飛行82時間超の記録を樹立



http://wiredvision.jp/news/200808/2008082622.html
2008年8月26日Priya Ganapati
イギリスの防衛技術企業QinetiQ社は、太陽エネルギーを動力源とする同社の航空機『Zephyr』が無人飛行で82時間37分を記録し、非公式の世界記録を樹立したと発表した

米国[Northrop Grumman社]の無人偵察機『Global Hawk』が2001年に打ち立てた現在の公式記録30時間24分をはるかに上回る数字だ。

超軽量の炭素繊維製で太陽エネルギーを動力源とし、人の手を借りて離陸するZephyrは、高高度長時間滞空(HALE)型の無人航空機(UAV)だ。

昼間は、翼を覆う紙ほどに薄いアモルファスシリコン製の太陽電池パネルによって作り出される動力で飛行する。夜になると、昼間に太陽エネルギーを使って充電しておいたリチウム−硫黄電池から動力を得る。

今回の飛行試験は、アリゾナ州にある米陸軍のユマ実験場の、最高気温が摂氏45度になることもある砂漠で、7月28日から31日にかけて行なわれた。QinetiQ社によると、Zephyrは自動操縦機能と衛星通信を使って飛行し、最高高度は1万8000メートルを超えたという。

[BBCの記事によると、高度1万8000メートルでは気温がマイナス70度になる。Zephyrの重量は30キログラムで、2キログラムの通信機器を搭載した。開発には英国防省と米国防総省が協力している。同記事には動画もある]

Zephyrのこれまでで最も長い飛行は、2007年に記録した54時間だった。『BBC News』によれば、Zephyrの記録が非公式となっているのは、QinetiQ社が[航空関連の]記録認定を行なっている『国際航空連盟』の立会いを求めなかったためだという。

QinetiQ社によると、Zephyrの用途としては、地球の観測や、防衛・民間分野での通信中継などへの利用が考えられるという。

BBC Newsの記事を参考にした。

[民間ジェット機より3倍以上高い高度3万メートルで、6カ月間継続して飛行できることを目指すNASAのソーラー無人機についての日本語版記事はこちら]

[日本語版:ガリレオ-平井眞弓/高橋朋子]

WIRED NEWS 原文(English)


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