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2008/02/21

三菱電機・電気二重層キャパシタに参入ー太陽光発電の出力変動吸収や大型モーターの電力回生などへの大型キャパシタの実用化を容易に-次世代電力用キャパシタに向けた要素技術を開発




http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2008/0207.htm

  日経エレクトロニクス記事「1秒で充放電完了,三菱電機の電気2重層キャパシタ」:
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080208/147193/
 三菱電機は2008年2月7日,パワー用途に向けた電気2重層キャパシタの試作品を2種類発表した(図1)。一つは,充放電時間が1秒と短いもの(図2)。従来品は20秒だった。もう一つは,エネルギー密度が約9Wh/kgと,従来品より20%向上したものである。前者の容量は未公表だが,後者は0.42Ah(1522F)である。実用化の時期としてともに2010年ごろを見据える。現段階で外販は「考えていない」(三菱電機)という。用途として,モータの回生電力を蓄電することや,太陽電池の出力変動を平準化することなどを想定する。  同社のキャパシタは,負極と正極に,ヤシガラを主原料とする活性炭を使う。1秒で充放電を可能にする,同社が「扁平巻回形」と呼ぶ試作品は,電極の厚さを薄くしたり,内部抵抗を従来品の1/3に低減したりすることで実現した。電極は,表面積を増やすために賦活処理をした活性炭をアルミ箔に貼り付けたシート状の構成となる。同社は,活性炭の厚さを10μm,アルミ箔を同30μmという薄型の電極製造手法を開発した。充放電ができる時間の目安となるΩF値(正規化内部抵抗)は0.1ΩFである(図3)。従来品は2ΩFだった。  一方,エネルギー密度を20%向上した「並列積層形」と呼ぶ試作品は,活性炭に添加剤を加えることや,電解液の改良によって耐電圧を3.0Vと従来の2.7Vから高めることで実現した(図4)。キャパシタのエネルギーは電圧の2乗に比例して増大する。  コストについて詳細は明かしていないが,「容量1Fで1円という目標に対して,今回の試作品は並列積層形で約3倍高く,扁平巻回形ではさらに高くなる」(三菱電機)という。

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