【2010/10/07 17:53河合 基伸=日経エレクトロニクス
正極と電解液を改良
[クリックすると拡大した画像が開きます] 太陽誘電は,2009年のCEATECに展示した色素増感型太陽電池とLiイオン・キャパシタを組み合わせたユニットを改良して再び出展した。
色素増感型太陽電池では,正極を金属からプラスチックの導電性基板に変えて低コスト化したり,電解液に含まれていた揮発性の高いアセトニトリル系材料を除いて安全性を高めたりした。太陽電池部分の厚さは0.55mmで,昨年よりも若干薄いという。
電極材料や電解液を変えたことで,変換効率はいったん低下した。これに対して太陽誘電は,負極近傍で色素を担持する役割を担うセラミックスの成膜方法を改良して色素の量を増やし,変換効率を昨年よりも若干高めることに成功した。現在の変換効率は数%である。従来通りアセトニトリル系材料を含んだ電解液を使えば,10%に近いところまで変換効率を高められるとした。
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