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2008/06/05

(続報)リニア社のサーバー用電源管理IC、補助電池の切り替えや充電に対応 (2008/06/03)


http://www.eetimes.jp/contents/200806/35285_1_20080603172947.cfmリニアテクノロジーは、サーバー機器などに向けて、機器の待機時にメモリー(DRAM)に電源を供給するバックアップ用2次電池の充電機能や、主電源とバックアップ用電池の切り替え機能を統合した電源管理IC「LTC4110」を発売した。パッケージは5mm×7mm×0.75mmの38端子QFN。「従来は、それぞれの機能を専用ICで実現する必要があった。今回のICを採用すれば、バックアップ用電池の管理機能の実装に費やす基板面積を大幅に削減できる」(同社)という。バックアップ用電池としては、Li(リチウム)イオン2次電池やリチウム・ポリマー2次電池、鉛蓄電池(SLA)、NiMH(ニッケル水素)/NiCd(ニッケル・カドミウム)2次電池のほか、電気2重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)にも対応可能だ。4つの動作モードを用意した。1つ目は、機器の通常動作時に主電源から電力をメモリーに供給するとともに2次電池を充電する「バッテリ・チャージ」。2つ目は、機器の待機時に主電源の供給が遮断された際に、メモリーに2次電池から電力を供給する「バッテリ・バックアップ」である。これらの2つのモードは、いずれも入力電圧や2次電池などを監視することで、電源管理ICが自動的に制御する。すなわちユーザーによる外部制御は不要だ。 3つ目は、2次電池のメモリー効果によって放電時の端子電位が上昇してしまう現象を、強制的な放電によって解消する(いわゆるゼロ点調整を実行する)「バッテリ・キャリブレーション」。4つ目は機器の動作時に主電源をメモリーに供給しながらも、2次電池については充電しない「シャットダウン」である。これらの2つのモードは、いずれもユーザーが外部制御によって切り替える必要がある。
●ゼロ点調整時に発熱しない
 主電源や2次電池と、負荷であるメモリーとの接続のオン/オフを担うパワーMOS FETを外付けして使う。このほか2次電池の充電に向けて、パワーMOS FETやトランスを外付けしてDC-DCコンバータ回路を構成する必要がある。すなわち、主電源を入力(1次側)とし、2次電池に対して充電電流を出力するDC-DCコンバータである。 今回はこのDC-DCコンバータで双方向に電力変換できるように工夫することで、2次電池のゼロ点調整時に放電による熱が生じないようにした。具体的には、1次側(主電源)から2次側(2次電池)に向けて電力を受け渡す動作と、2次側(2次電池)から1次側(主電源)に電力を受け渡す動作の両方に対応した双方向型のDC-DCコンバータを構成する。2次電池の強制放電時には、放電された電力をDC-DCコンバータ経由で主電源側に出力する仕組みだ。抵抗器などを介して接地電位に放電する従来の手法では、熱が発生してしまっていたという。この発熱をなくした。 主電源からの入力電圧範囲は4.5~19Vと広い。対応する2次電池の端子電圧範囲は2.7~19V。充電電流は最大3Aに設定可能で、設定誤差は±3%である。動作温度範囲は-40~85℃。1000個購入時の参考単価は1020円(税込み)から。

4つの動作モードにおける電力の流れを示した。右上がバッテリ・バックアップ、左上が「バッテリ・チャージ」、左下が「バッテリ・キャリブレーション」、右下が「シャットダウン」である(クリックで拡大)。
参考リンク >> リニアテクノロジー(ニュース・リリース)
連 絡 先 >> リニアテクノロジー、電話03-5226-7291


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