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2008/07/08

【北海道洞爺湖サミット】富士重工業が新型電気自動車を披露,2次電池を床下に配置して室内空間を確保


図1 北海道洞爺湖サミットで展示された「プラグイン ステラ コンセプト」と急速充電機。
ベース車は実用的なワゴンタイプの軽自動車「ステラ」。最大の特徴は,2次電池を車体下部に収納し,ベース車と同じ車内空間を確保したことである(図2)。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080707/154409/
2008/07/07 15:48
2009年に電気自動車の市販化を予定している富士重工業は,北海道洞爺湖サミットに新型の電気自動車「プラグイン ステラ コンセプト」を出展した(関連記事)。サミット会場に5台を持ち込み,世界各国からの政府関係者や報道陣に披露した(図1)。

図2 電池の収納スペースが床下に移ったため,トランクのスペースはフルに利用できる。
 Liイオン2次電池は従来の「R1e」と同じもので,搭載した容量も9.2kWhと同じである。プラグイン ステラの車重は1060kgで,R1eの920kgに比べて140kgほど重くなっている。それでも,R1eと同等の航続距離80kmを達成している。富士重工業によれば,モーター駆動用インバータの制御の最適化や,電池のマネジメントの改良などの成果だという。電池のセル自体は同じだが,モジュールは小さくした。それにより,床下に収納できるようになった(図3)。

図3 床下に収納したLiイオン2次電池モジュール
客室やトランクがフルに使えるので,ユーザーは電気自動車だと意識せずに使える。実際,サミット会場周辺の郵便局で,郵便配達業務に試験的に利用されているが,評判は上々のようだ(図4,5)。

図4 郵便配達車として利用されているプラグインステラ
「加速感がよく,上り坂もまったく気にならない」(運転していた郵便局員)とのこと。下りではエネルギー回生がよく効くので,電池の消耗も意外に少ないという。Liイオン2次電池は富士重工業独特の急速充電が可能なタイプで,もともとはNECラミリオンエナジーが供給していた。NECラミリオンエナジーは,2007年4月にNEC,日産自動車およびNECトーキンの合弁会社として設立されたオートモーティブエナジーサプライ(AESC)に統合され,2008年3月で開発業務を終了している。富士重工業によれば,今回の電池の製造元はAESCで,NECラミリオンエナジーの技術が移管されているという。 田島 進=主任編集委員

図5 急速充電機から充電プラグをつなぐ


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