amazon

twitter

※twitterでUCニュース配信はじめました。ユーザー名 a77a フォロー自由です

2009/04/21

第1四半期の携帯販売、マイナス18%の落ち込みか?


http://japan.internet.com/allnet/20090413/5.html
Reuters は今年第1四半期の携帯電話販売台数は前年同期比でマイナス5,000万台以上、率にして18%の落ち込みを見せる可能性があると報じた。同社はアナリスト35名への聞き取り調査を実施し、その結果を予測値として報じている。また、業界トップの Nokia の業績も過去7年間で最悪の四半期となる可能性があると報じている。

販売ルートには数千万台の端末が売れ残っており、販売店は銀行の貸し渋りの中で新たな商品仕入れの力はわずかに限られている。

Reuters が業界アナリスト35名に対して行った聞き取り調査の結果、今年1月から3月の第1四半期の予想端末販売台数は昨年同期の2億4,170万台から18%減少する可能性があることが明らかとなった。

また、2009年全体を通しての販売台数予測は、消費減退によって昨年比11.8%の減少との予測結果が出されている。

CCS insight のアナリスト Geoff Blaber 氏は、「販売ルートでの不良在庫や貸付不足が携帯電話産業にマイナス影響を与えるだろう。しかし第2四半期には徐々に状況は改善することが期待できる」と語っている。また、GC Research のアナリスト Tero Kuittinen 氏は、「今四半期は携帯産業の歴史において、初めての大きな落ち込みとなるだろう」と語っている。

● スマートフォン需要が今年の端末市場を牽引

アナリストは販売チャンネルの在庫量積み上がりに懸念を示す一方、スマートフォンの需要拡大に期待を寄せている。スマートフォン大手、カナダの Research In Motion(RIM)は今月2日に昨年12月~今年2月の同社四半期業績を発表したが、同社の業績は市場関係者の予想を上回る好業績となっている。また、アナリストは今年の BlackBerry の販売台数成長を前年比10%~20%と予想している。

その他、大手携帯電話メーカーによる1月~3月期の業績発表は Nokia が4月16日、Sony Ericsson が4月17日、LG が4月21日、Motorola が4月30日にそれぞれ予定されている。Samsung は現在のところ発表日を明確にしていない。

● 韓国勢のシェア拡大

メーカー別に見ると、韓国勢が顕著な躍進を遂げると予想されている。Mirae Asset Securities のアナリストは、「Samsung と LG は年間を通じてシェア拡大を続けるだろう。彼らはブランド力と韓国ウォン安、製品ラインアップの充実で他社に勝っている」と表明した。また、同氏は、「Motorola や Sony Ericsson の業績悪化が韓国メーカーにとってプラスに働いている」とも指摘している。

Sony Ericsson は3月20日に今期の大幅な赤字拡大についての警告を発している。また、Motorola は過去数年にわたって不調が続き、今年も赤字が継続する見通しだ。

Reuters によるアナリストへの聞き取り調査では、Motorola の1月~3月の販売台数は前年同期比47%の減少、Sony Ericsson も同様に37%の減少が予想されている。

● Nokia、過去7年で最低の四半期

Reuters の調査によると、32名のアナリストが Nokia の今四半期業績をマイナス成長と予測している。アナリストの予測平均値では Nokia の第1四半期シェアは昨年同期の39.2%から37.4%へ下落するとの見通しだ。

携帯電話産業の落ち込みは、台湾企業を中心とした携帯電話 ODM 企業に直接的な影響を及ぼす。Nokia の主要委託生産先はフォックスコン(Foxconn=鴻海精密)や BYD だが、同社は現在一時的に外部への生産委託を停止している。これは、自社工場の稼働率確保を優先させるための施策であり、需要が自社生産能力を超えない限り当面は外部委託生産を見合わせる方針となっている。

0 件のコメント: