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2009/04/21

上海モーターショー、自動車メーカーは中国市場の争奪戦


http://www.google.com/url?sa=X&q=http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR200904170090.html&ct=ga&cd=N_ZbsNf2ulw&usg=AFQjCNHzrnWOUUqDJP6aYLwHULmLDUAqcw[東京/上海 16日 ロイター] 上海モーターショーが4月20日─28日、上海新国際博覧センターで開催される。世界的な景気後退を背景に自動車メーカーはあらゆる方法でコスト削減を進めているが、数少ない成長市場の1つである中国で「出し惜しみ」はしないようだ。

 近年注目度が増している上海モーターショーだが、今年もほぼすべての主要メーカーが出展し、派手な新型車やコンセプトカーのほか、次世代の環境対応で最新技術を競い合うとみられる。

 サッカー競技場約30個分の広さを持つ会場で開催される今回のショーでは、13種類の新型車が世界で初公開される予定。ハイライトの1つは、ポルシェが初披露する4ドア・スポーツカー「パナメーラ」。また、8速ATを採用した独BMWの「760Liセダン」も注目を集めるとみられる。

 中国国際貿易促進委員会(CCPIT)のWang Xia氏は「中国はアジア最大の自動車市場。上海モーターショーが地域で最も影響力ある自動車ショーであるのには理由がある」と述べた。10月に開催予定の東京モーターショーで日本以外のメーカーの出展見送りが相次ぐ中、同氏のこの発言は真実味を増す。

 上海モーターショーには、米政府から6月1日までに経営再建計画の詳細を詰めるよう指示されている米ゼネラル・モーターズ(GM)のヘンダーソン最高経営責任者(CEO)も参加を予定している。

 <巨大な成長市場>

 わずか数年前に日本を抜き世界第2位の自動車市場になった中国だが、今年に入ってからの販売台数では、金融危機を発端とする不況に苦しむ米国の後ろ姿もすでにとらえている。

 2009年の中国自動車販売台数の見通しは、政府が打ち出す各種景気対策に左右される面もあるが、10%前後の伸びになるというのがアナリストの予想コンセンサス。

 欧州を拠点とする自動車アナリストのグレイム・マクストン氏は「(中国は)現在、世界で唯一の健全かつ大きな自動車市場だ。ほかの場所はすべて崩壊している。成長できる場所は中国しかない」と指摘。ただ、自動車メーカー間の競争激化も同時に意味すると付け加えた。

 調査会社J.D.パワーは、2009年の世界全体の自動車販売台数を前年比8.2%減と予想。日米やロシアなど、多くの市場で需要が減退するとしている。

 <環境対応車への取り組み>

 3月の中国自動車販売台数は前年比約10%増の伸びを示し、過去最高を記録。排気量1600cc以下の小型車の取得税を引き下げた税制優遇の導入が功を奏している。

 ハイブリッドカーや低燃費車などへの直接的な優遇策はほとんどない中国だが、国内自動車メーカー各社は、そうした最新技術でも外国勢と十分に戦っていけることを示すため、上海モーターショーでも環境対応車の出展準備に力を入れている。

 最大手の上海汽車(SAIC)<600104.SS> は独自に開発した電気自動車のほか、年内に市販されるとみられるセダン「栄威(Roewe)」のハイブリッド版を出展する予定。また、小型車「QQ」で知られる奇瑞汽車も、ハイブリッドや電気自動車を数車種出展するとみられる。さらにこの分野では、電池メーカー比亜迪(BYD)<1211.HK>傘下の比亜迪汽車(BYDオート)も存在感を示す。

 国泰君安証券のアナリスト、Zhang Xin氏は、中国政府の環境対応車への補助金が個人の購入者を対象にしていないにもかかわらず、自動車メーカーは中国のクリーンカー市場の将来性に意欲的なようだと語っている。

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