日立エーアイシーが出展した直径40mmのLIC。
2008/09/30 16:01
2007年のCEATECに引き続き,電気2重層キャパシタとLiイオン電池のハイブリッドともいえるLiイオン・キャパシタ(LIC)のサンプルの出展が相次いでいる。2008年は,新たにNECトーキンも市場に参入した(Tech-On!関連記事)。
日立エーアイシーは,開発中の直径40mm×長さ100mmの円筒型LICセルを展示した。エネルギー密度は11Wh/lで質量は330gである。車載用の補助電源や建機などへの搭載を想定している。 太陽誘電は容量が40F,100F,200Fという3種類の円筒形LICを出展し,それを使ったデモンストレーションを実施(Tech-On!関連記事)。FDKは,「EneCapTen」のセルと,そのセルに制御回路などを組み合わせた標準モジュール2種類を出展している。モジュールは,電圧45Vでエネルギー容量36Whのモジュール「ECM-45SS」と,それぞれ15Vと12Whのモジュール「ECM-15SS」の2種類がある。「市場は未知数。広がるのはこれからだろう」(同社)と,今後の商品化に期待をかける。
LICは,ゼファーが小型風力発電装置に採用するなど,商用化に向けた動きが見え始めている。各社とも顧客の要望があれば出荷できるとしているほか,JMエナジーは2008年10月より山梨県に新設する工場で30万セル/年の量産開始を計画している。
吉田 勝=日経エレクトロニクス
0 件のコメント:
コメントを投稿