図 NECトーキンがサンプル出荷を開始する,ラミネート型のLiイオン・キャパシタ「HL0V108MF」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080929/158665/
2008/09/29 12:14
NECトーキンは, ラミネート型のLiイオン・キャパシタ2品種を2009年1月からサンプル出荷する。外形寸法が140mm×90mm×7mmで定格容量が1000Fの「HL0V108MF」と,同じく60mm×40mm×7mmと100Fの「HL0V107MF」である。サンプル価格や量産時期は未定とする。
体積あたりのエネルギー密度は約20Wh/Lで,電気2重層キャパシタと比べておよそ4倍に相当するという。定格電圧はいずれも3.8V,内部抵抗(ESR)は3mΩ(HL0V108MF)と30mΩ(HL0V107MF)である。電流200Aで約6秒間といった大出力の電力を供給できるため,建設機械や瞬間電圧低下補償装置など,高出力で長寿命であることが必要な用途に向くとしている。また,風力や太陽光などの発電との組み合わせなども用途として想定する。
NECトーキンは,今回のLiイオン・キャパシタにより,エネルギー密度が10Wh/kg程度,パワー密度が1000W/kg程度の領域を担うことができるとする。例えば,従来は負荷が急増する場合に備えて2次電池にピーク・アシスト用のコンデンサを組み合わせていたが,今回のLiイオン・キャパシタを使えば,さらに大容量品を利用できるという。
NECトーキンは,今回の製品を2008年9月30日~10月4日に幕張メッセで開催する「CEATEC JAPAN 2008」で展示する。
宇野 麻由子=日経エレクトロニクス
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