http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080926/158623/?ref=BPN
2008/09/26 19:58
ゼファーは,福島県いわき沖の天然ガス田設備に小型風力発電装置とLiイオン・キャパシタ(LIC)をそれぞれ21台導入した。2008年9月24日に開催された「2008リチウムイオンキャパシタフォーラム」の講演で明かにしたもの。講演した同社代表取締役社長の伊藤瞭介氏は「風力発電にとって素晴らしいデバイス。今後の普及を図って欲しい」と期待をみせた。
同社の風力発電装置を導入したのは,2007年にガスの枯渇で操業を終了した帝国石油の海洋天然ガス田の設備(リグ)。このリグは,今後石炭火力発電所から出るCO2を海中に貯留する政府の実験に利用されることが決まっており,設備を維持するために電力を供給する必要があった。そこで,ゼファーの小型風力発電装置「エアドルフィン」21機を設置し,その発電量の変動を吸収するためLICモジュールを導入した。2008年6月より本格運用に入っている。このLICモジュールは,JMエナジー社製の静電容量1000Fのラミネート型セルを10枚内蔵したもので,微風時の給電やインバータの容量を超えるような強風時の蓄電によって,設備への給電を平滑化する役割を果たす。「当初は10枚のセルの電圧がバラつかないか心配だったが,ここ1年ほどの運用を見ると安定している」(伊藤氏)という。
吉田 勝=日経エレクトロニクス
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