大型2次電池の成長を牽引するハイブリッド自動車。そのうちトヨタ自動車の「プリウス」が大半を占める
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200804190022a.nwc
FujiSankei Business i. 2008/4/19
自動車や電動アシスト自転車などに使用される大型2次電池の国内市場規模(出荷額)は、今後6年間で倍増近くに拡大する見通しであることが、富士経済(東京都中央区)の調べで明らかになった。2007年度の2802億円(実績見込み)が、13年度には約5400億円になると推定しており、電池搭載の自動車の普及などを背景に、有望製品と位置づけることができそうだ。
■リチウムイオンは8倍に/ハイブリッド車が成長牽引
この調査では、携帯電話やノートパソコンなど小型民生機器を除く、大型製品に使用される大型2次電池を分野別に35製品に分けて動向を分析した。 電池の種類別にみると、リチウムイオン電池は07年度見込みの106億円から13年度には851億円と、8倍規模に伸長するとみられている。自動車・輸送機器では、電動アシスト自転車向けの需要が増加しているほか、11~12年ごろから乗用車への採用が本格化する見通しという。 また、ニッケル水素電池は07年度見込みの809億円から、13年度に1874億円と2倍以上に膨らむと予想している。自動車・輸送機器向けが95%を占めており、最も使用量が多いのが乗用車で、電動アシスト自転車がそれに続く。乗用車は今後、リチウムイオン電池の採用が予想されるが、採用が始まる11年ごろまではニッケル水素電池の需要が順調に拡大。一方で電動アシスト自転車や掃除機、電動工具でもリチウムイオン電池へ移行しているが、乗用車の需要増と、産業用機械でも高所作業車を中心に一部で採用の広がりをみせているなどから、ニッケル水素電池市場も拡大するとの予測だ。 電気二重層キャパシタは、まだ一部の製品への搭載にとどまり、07年度見込みも19億円と規模が小さい。それでも13年度には66億円と、乗用車の電動ブレーキバックアップ向けやアイドリングストップ機構付自動車のスターター駆動向けなどに需要拡大が見込まれている。 応用製品でみると、成長性が高いのは、やはりハイブリッド自動車(乗用車)だ。07年度見込みの668億円が13年度には2234億円に拡大するとみている。 07年度のハイブリッド自動車の国内生産台数は約40万台に達した見通し。その半分以上はトヨタの「プリウス」が占めているが、世界的に需要が拡大していることから13年度には105万台に拡大すると予測され、大型2次電池のうちでも、もっとも大きな市場になりそうだ。
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