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2008/09/30

Chrysler社、EVとシリーズハイブリッド車の試作車を発表


図◎「Chrysler EV」(左上)、「Dodge EV」(中央)、「Jeep EV」(右上)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080925/158511/
2008/09/25 16:38
米Chrysler社は、電気自動車(EV)と、発電用ガソリンエンジンを搭載したシリーズハイブリッド式のEVの試作車を発表した。同社は2010年に北米市場で、2010年以降に欧州市場でEVの販売を計画しており、2009年には、市販に先立ち政府や企業、公共事業において開発用EV100台を用いて公道走行を開始する。今回発表したのは、2人乗りの後輪駆動スポーツEV「Dodge EV」、SUV「Jeep Wrangler」をベースとした4輪駆動HEVの「Jeep EV」、ミニバン「Chrysler Grand Voyger」をベースとした前輪駆動HEVの「Chrysler EV」の3車。

 Dodge EVに搭載したシステムは、モータとLiイオン2次電池、エネルギ制御ユニットからなる。最大出力は200kW(268hp)で、最大トルクは650N・m。停止状態から95km/hまで5秒未満で加速する。最高速度は193km/h。Liイオン2次電池は電力容量が26kWhで、110Vの家庭用電源で8時間、220V電源では4時間で充電できる。連続航続距離は241~321km(150~200マイル)。米国ユーザーの8割は1日の平均走行距離が65km(40マイル)以下であり、Dodge EVはその3倍以上の航続距離を実現した。

 Jeep EVとChrysler EVに搭載したシリーズハイブリッドシステムは、モータとLiイオン2次電池、発電機と一体化した小型エンジンを搭載する。両車ともLiイオン2次電池からの電力だけで約65km(40マイル)の走行が可能。電池残量が少なくなると、小型エンジンが始動して発電機で発電し、その電力で走行する。連続航続距離は、満充電のLiイオン2次電池とエンジンでの発電を合わせて、644km(400マイル)。ガソリン使用量は約30Lで、全体の燃費は21km/L程度となる。

 Jeep EVは、最高出力が200kW(268hp)、最大トルクが400N・m。電力容量27kWhのLiイオン2次電池を搭載する。停止状態から95km/hまで9.0秒で達する。最高速度は145km/h以上。2輪駆動と4輪駆動の切り替えが可能。現在、同社は4輪にインホイールモータを装着した4輪駆動車の可能性を模索しているという。

 Chrysler EVは、ベース車と同じ7人乗り。シリーズハイブリッド式電気駆動システムにより、ガソリン車と同等の航続距離を実現しつつ、低燃費のファミリーカーとした。最高出力は190kW(255hp)、最大トルクは350N・m。電力容量22kWhのLiイオン2次電池を搭載する。停止状態から95km/hまで8.7秒で達する。最高速度は161km/h以上。

 Chrysler社は米GE社と、米DOE(Department of Energy)のエネルギ貯蔵システム開発プログラムに参加している。このプログラムでは、電池の小型化とコスト低減を目指し、出力密度とエネルギ密度の両方を高めた電池の開発と評価を実施する予定。




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