http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080829/157135/?ref=ML
2008/08/29 15:22
ソニーは,シンガポールにおいて,ポリマ型のLiイオン2次電池の新工場「Energy Technology Singapore(SETS)」の開所式を行ったと発表した。同社がポリマ型のLiイオン2次電池の製造を東南アジアで行うのは初めて。シンガポールで,Liイオン2次電池の製造を行うのも初めてのことという。
SETSの投資額は1.5億シンガポール・ドル(約115億円)。2010年には生産能力をフル生産まで引き上げ,月産800万個を生産する見通し。この生産量は,ソニーのLiイオン2次電池の生産量全体の10%以上に相当するという。
SETSは,ラインの生産性や品質管理をコンピュータで制御するアプリケーションを組み込むなど,最新鋭の量産技術を備える。現在の従業員数は,約100人のエンジニアを含む270名。2010年までに500人にまで増員する予定である。
電池事業は,ソニーの「半導体・コンポーネント事業」の投資における集中領域の一つ。同社は2008年8月に,国内でのLiイオン2次電池の増産に400億円を投資する計画を発表している。この国内の生産増強に,今回のSETSでの生産開始,中国拠点での生産増強を加え,同社は2010年末のLiイオン2次電池の生産能力を,7400万セル/月に引き上げる考え。同社の現在のLiイオン2次電池の生産能力は約4100万セル/月で,約1.8倍に拡大することになる。
加納 征子=日経エレクトロニクス
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