http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080819/156571/
2008/08/19 18:46 経済産業省は2008年8月19日,米Apple社の携帯型音楽プレーヤー「iPod nano」の一部製品において,2次電池セルの内部欠陥に起因する過熱・焼損事故が多発していることから,該当製品の型番の提供など注意喚起を行った。Apple社は,2次電池の欠陥の可能性があると推定しているが,事故に至る詳細な原因を特定できていないことから,事故が発生した後で消費者からの修理を受け付けるという従来の対応を継続する。iPod nanoに関しては,2008年1月8日に神奈川県内で発生した発火事故について,経産省がApple社の日本法人であるアップルジャパンに対し,同一型式や類似品で事故の報告がないかどうかの調査や,原因究明を求めていた(Tech-On!の関連記事)。今回の注意喚起は,アップルジャパンからの報告を受けてのものである。経産省によれば,重大製品事故〔消費生活用製品安全法(消安法)で定義された重大製品事故〕に相当する,iPod nanoによる過熱・焼損事故は3件発生している。またアップルジャパンによれば,軽度の人的被害(軽い火傷)が生じた事故が2件,それ以外の製品破損事故が12件発生している。Apple社の調査では,2次電池セル内に何らかの欠陥が製造時にあったことにより,充放電サイクルを繰り返すと,欠陥部を起点とする損傷が拡大,2次電池が内部短絡を起こし,過熱に至る可能性があるという。だが,内部欠陥が発生するに至った原因を特定できていないことや,事故被害程度に対する同社内の対応判断基準などから鑑みて,従来通りの消費者対応を継続することに決めたという。経産省が今回発表した,事故の発生する可能性がある製品の型番は,MA004J/A(販売台数は70万8000台),MA005J/A(同39万3000台),MA099J/A(同42万4000台),MA107J/A(同28万7000台)である。経産省によれば,2次電池の充電中に事故発生に至った事例が複数あるため,特に注意が必要だという。高野 敦=日経ものづくり
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