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2008/07/02

三菱商事と東工大、電気自動車向けに再生可能エネルギを利用した充電インフラの開発を開始



http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080701/154167/
2008/07/01 17:28
 三菱商事は、東京工業大学と共同で電気自動車向けに再生可能エネルギを利用した充電インフラシステムを開発すると発表した。火力発電や原子力発電による電力消費を少なくするため、太陽光、太陽熱、風力といった再生可能エネルギから発電した電力を電気自動車に充電するシステムを開発し、発電から走行までの全体の環境負荷を低減するインフラシステムの構築を目指す。実証実験では、東工大の大岡山キャンパスに太陽光発電パネルと太陽熱発電機、風力で発電した電力の受電施設、パワー・コントロール・システム、充電用ポストを設置する。また、すずかけ台キャンパスと田町キャンパスにも充電用ポストを設置し、キャンパス間に三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」の試作車を走らせる。さらに電気自動車ユーザーの自宅を想定し、太陽光発電パネルと充電用ポストのあるコンセプトハウスを高砂に設置し、大岡山キャンパスとの間を走らせる。太陽熱発電には、曲面鏡(Dish)で反射した太陽光を中央のレシーバに集め、理論発電効率が高いスターリングエンジンで発電するディッシュ型発電機を用いる。太陽光および太陽熱での発電は昼間しかできないため、蓄電システムも必要となる。また、安価な電力会社の夜間電力も蓄電し、必要に応じて環境負荷が少なく、低コストの電力を供給できるようにパワー・コントロール・システムで制御する。風力発電は、発電量を電力需要に応じて制御することができないため、遠隔地での風力発電量データをパワー・コントロール・システムに送信し、風力で発電しているときだけ充電できるシステムの開発も進めている。この研究は、東工大統合研究院のAEM(先進的エネルギーマネジメント:Advanced Energy Management)プロジェクトの一つで、2008年7月1日~2010年3月31日に実施する。研究にはジーエス・ユアサ パワーサプライが協賛し、コンセプトハウスの研究でトステム住宅研究所のアイフルホームが参加する。

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