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http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200807/20080718105503.html
2008年7月18日Stuart Schwartzapfel
英Group Lotus社と言えば、軽量で高性能なスポーツカー『Elise』(エリーゼ)の製造元で、米Tesla Motors社の『Tesla Roadster』開発にも協力しており、速い車を作ることにかけては第一人者と言える。その同社は現在、水素燃料電池タクシーと、英Jaguar(ジャガー)社製高級車のハイブリッド版を開発中だ。水素燃料電池タクシーは2012年までに導入される見込みだ。同グループの1部門である英Lotus Engineering社は、英国政府の技術戦略委員会からの契約を請け負った。同委員会は、16の低排出車プロジェクトに4530万ドルを出資している。Group Lotus社は長年自動車レースに参戦してきた実績を持ち、抜群の走行性能を誇る『2-Eleven』といった高性能車のメーカーとして知られているが、これまでもエコカー事業に携わってきた。[電気駆動のスポーツカーである]Tesla Roadster(日本語版記事)は、Eliseと仕様が一部共通であり、製造も、英国ヘセルにあるGroup Lotus社の工場で行なわれている。また、近年はフレックス燃料車[ガソリン、アルコールのどちらでも走る自動車]の実験も行なっている。Group Lotus社の最高経営責任者(CEO)であるMike Kimberley氏によると、同社の持つ車体軽量化のノウハウと、ハイブリッドや電気モーターを採用した駆動系を組み合わせることで、「罪悪感を覚えることなく、高性能車の運転が楽しめる」のだという。「世界は二酸化炭素排出レベルの削減に動いており、Group Lotus社の自動車、およびグローバル・エンジニアリング部門の顧客の両方のために、われわれは二酸化炭素排出量の削減に力を入れている」とKimberley氏は語る。Group Lotus社は、2012年までにロンドンにゼロ・エミッション車のタクシー50〜100台導入を目指す『Zero Emission London Taxi Commercialization Project』に取り組んでいる有名メーカーの1つだ。Group Lotus社はこのプロジェクトでも、ハイブリッド車開発の経験を生かし、電気自動車向けの駆動系と水素貯蔵タンクを、燃料電池と組み合わせようとしている。もう1つのプロジェクト『Limo Green』では、Group Lotus社は英Jaguar社をはじめとする各社と共同で、1キロメートルあたりの二酸化炭素排出量が120グラム未満の高級ハイブリッドサルーン車の開発に取り組んでいる。これはトヨタ自動車の『プリウス』(1キロメートルあたり104グラム)と比べても遜色ない値だ。Jaguarのどの車種を採用するかは不明だが、論理的に考えれば、軽量アルミニウムのボディーを採用している『XJ』や『XK』が妥当なところだろう。このプロジェクトには、高性能の駆動モーター、小型バッテリーパック、一定速度でクルーズ走行する時のための小型発電機が必要になる。[また、別の英文記事によれば、Group Lotus社は、『Elise S』をベースにしたコンセプトカー『Eco Elise』を、7月下旬に開催される『2008 British Motor Show』に出展する予定。インテリアやボディパネルの一部にヘンプやエコウール、サイザル麻などを利用している。以下はLotus社提供によるEco Eliseの写真]
[日本語版:ガリレオ-矢倉美登里/長谷 睦]
WIRED NEWS 原文(English)
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